カテゴリ:推論の誤り
破滅的な未来志向とは、すでに起きてしまった事やこれから起きそうなことが、あまりにも悲惨で自分はそれに耐えられないだろうと極端にネガティブな未来を予測する思考のことです。
生きていると色々な出来事がありますが、1つの出来事を過度に高い・強い・重要だと評価することで、不安や恐怖が強くなって目の前の出来事に集中できなくなったり、やるべきことができなくなったり、わからなくなったりしてしまいます。
「大学受験に失敗したら人生は終わりだ!」「こんなことがバレたら死ぬしかない」など、本来は大学受験を失敗しても人生の終わりにはつながりませんし、バレても死ぬわけではありませんが、破局的思考ではひとつの出来事でも最悪の悲劇的な未来を想像してしまいます。
破局的思考をする理由の一つとして、悲劇的な結末を決めつけて思考を中断することによって、不安感や自己否定感などのもやもやとした嫌な感情と向き合わなくても済む「気がする」からです。
また、否定的な結果を予測しておけば、うまくいかなかったときに気持ちが落ち込まずに済む「気がする」ため、その気持ちの準備を行うためかもしれません。
ある研究では、『破滅的な未来志向』をしてしまう人は同じ失敗を経験した時に最悪の結果を招いてしまう可能性が高くなると言われています。
大体において、破局化的な思考には、根拠がなく、不安に思っていることは、冷静に考えてみると、実際には起こりそうもないことがほとんどです。
これは、あなたの不安を、仲の良い信頼できる人に話してみると、よくわかると思います。
「仕事でミスをしただけで、クビになってしまう」と大袈裟に考えてしまう
プレゼンテーションがいまいちで、「ああ、駄目だった。これでみんな自分に失望して、敬意を失ってしまった」と思ってしまう
友達と何か気まずいことがあったときに、「これで相手が自分のもとを去っていったらどうしよう」と考えてしまう
「内定がでなかった。もう人生の終わりだ」と考える